鍼医術ってなに? 

第1回

 

ハリを受けよう、学ぼうと思っているあなたへ

ハリは、中国では紀元前に体系化され、日本には飛鳥頃に朝鮮半島を経て入ってきた当時の医療法のひとつ。気が遠くなるような長い時間の中で、たくさんの人達の経験の積み重ねによる東洋の医術なんです。日本人は、伝来したハリを日本の気候風土と日本人が持つ精神で捉え洗練し、明治に入るまで我が国の医療の一翼としてきました。だから、現代に至るまで、ハリが医療として二千五百年ものあいだ連綿と継がれてきたのは、まやかしではないの。それは歴史が証明してくれています。
でも、歴史が長い分、その考え方もやり方もさまざま。だから、私の住む小さな町にある鍼灸院でも、いろんなハリの方法があります。一本しか刺さないハリ……肌に触れるだけ刺さないハリ……などなど。きっと、まだまだあるはず。だから、これから話すのは私のやっているハリ医術についてだけです。「どれがいい」「どれが優れてる」とかではなく、これからハリを受けよう、勉強しようと思ってる、あなたの参考にしてね。
 

ハリ医術ってなに?

簡単に言ってしまうと、ハリを以て医療をおこなう術(技術)のことです。ですから、実は種も仕掛けもキチンとあるものです。病気や症状の多くは私たちの普段からの行いによって、体内の気(正常な働き)を乱してしまった結果によるものと考えています。まぁ、原因は不摂生にあるということね! 現れた症状も、不摂生によって乱れてしまった身体が出すリアクションといったところ..だから、ほんとの意味で身体を治してあげられるのも、その人自身しかないの。ハリ医術は、きちっと身心の仕組みや働きを理解し、それをうまく活用しているだけなんです。こういうのを東洋医学では、気!っていうのかもしれません。
 
 

2018-10-03 記す